高校卒業後、上京してすぐに、笹塚駅近くのバー（といっても大人な感じではなくカジュアルな）で働きました。時給はたしか800円だったと思います。働いた理由、、「東京に行ったらとにかくバーで働く！」と決めていたからです。
なぜだか分かりませんが、とにかくバーへの憧れがあったんだと思います。バーのバイトのイメージは「カクテルをシャカシャカ振って作る」とか「切ったライムをグラスに差し込みながらお客様と談笑する」。
しかし実際は、とにかく料理とお酒を運ぶ作業でした。正社員さんがシャカシャカシャカシャカカクテル作るやつ（名前も分からない、、）を振っているのを横目で眺めながら「いいなぁ〜」なんて思っていました。バイトをして良かった点は、けっこう有名人を見れたこと（芸能事務所なんかが近くにあったみたいです）と、大人の世界を知れたことです。大人の世界というのは、大人の会話の間合いですとか、空気感のようなものです。（ただし、「この夫婦素敵だな〜」と思っていた常連さんが、実は不倫同士だったと知りちょっとむかついた記憶はあります。なぜかむかつきました）
そんなある日、「時給800円は安い気がする！」と突然思い立ち、店長に交渉しました。「常連さんを増やしますから、100円アップしてください」。今考えると、少し笑ってしまうような交渉ですが、その時は必死でした。なぜか店長がその条件をのんでくれ、とにかく「大人の会話」を心がけながらがんばって働きました。
しかし、大人っぽく、大人っぽく、と意識するほど、幼さが露呈（無理もありませんよね）。「もう、、、田舎から上京してきた何も知らない若者キャラでいこう」と開き直りました。（まんまですが）そうして本当に常連さんが増え、時給もアップ。あー働くって頭を使うことなんだな。なかなか楽しいな！と思ったことを覚えています。
バイトをして悪かった点は、肌がボロボロになったことです。深夜に働いていたせいでしょうか、、なぜか胸元に原因不明の蕁麻疹が大量に出て、皮膚科に通いつけた記憶があります。あとは、正社員さんにちょいちょいセクハラまがいのことを言われたことくらいでしょうか。（でもたいして気にしていませんでしたが、、）人生初めてのアルバイト。そんな感じですハイ。
