大学生活にも慣れてきた1年生の年明けに、山形市の古本屋さんでアルバイトを始めました。
雪国だったので、冬は光熱費がかさみ、生活がきつくなったので年度途中の中途半端な時期ですが、働き始めることにしました。
本が好きなので、好きなものに囲まれて働けるというのがとても魅力的でした。それに家から一番近いお店というのも決め手になりました。時給は750円と今思えばかなり安めですが、周りのアルバイトもそんなに金額は変わらなかったです。
実際に働いてみて良かったことは、普段自分が興味を持ったり、手に取ったりしない本に沢山出会えたことです。あとは、学生のアルバイトが多かったので、部活みたいにワイワイと楽しく働けたのが良かったです。卒業後も連絡を取り合える友だちも出来ました。
ただ、途中からバイトリーダーになったので、他の皆の意見を聞いてまとめたり、時には年上の人を注意したりしなければいけないこともあり、その時はかなり大変でした。他の店のヘルプに行ったり、研修に行ったり、という事もありました。
でも、今となってはそういう経験をさせえもらえてありがたかったなと思います。大変ではありましたが、就職活動の時にアルバイトの経験で色んな話が出来たし、言われたことをただこなすのではなく、自分で仕事を探すというスキルが身についたのはこのアルバイトのお陰です。
大変だった点は、上記のバイトリーダーになって負担が増えてしまったというのもありますが、他には本屋だから文化系の雰囲気かと思いきや、かなり体育会系だったというのがあります。
移動はダッシュで、お客さまが入店されたら大きな声で挨拶。何度か働いて慣れましたが、思い描いていた本屋のバイトとはかなり違っていました。
あと、これは体質によるものなので仕方がないことだとは思うのですが、古本は本文の紙が日に焼けていると、本文の紙の端だけを専用の機械で削って綺麗にします。その時に出る本の粉にカブれてしまいました。若干アレルギー体質なので、カブれてしまったようです。
それから、これは本当に自業自得なのですが、本好きが本屋でバイトをすると出費がかさんでしまいます。面白い本には沢山出会え、冬の光熱費もどうにかまかなえましたが、貯金は出来ませんでした。